3期生のりょう吉です。
この度、第157回日商簿記検定一級に合格することができました・・・!
2級の勉強でもお世話になったこのメイプルTwitter校の1級3期生として昨年の3月から1級の勉強を始め、ちょうど1年で無事合格することができました。
一緒に頑張ってきたTwitter校の皆さんの参考に少しでもなればと思い、合格体験記を書かせていただきます。
以下の流れで書いていきます。↓
① はじめに、経歴
② 勉強方法、勉強時間
③ 本試験に関して
④ アドバイス
⑤ さいごに
① はじめに、経歴
まずは、私をよく知らない人のために私にどんな感じの背景があるのか書きます。
・26歳独身(講座受講開始時は25歳)、男性
・私立大学の経済学部を卒業
・新卒で自動車部品メーカーに入社、化学製品を製造する工場に配属
・管理会計の分野の仕事を担当(予算編成、原価管理、投資効果試算等々)
・財務会計の経験は無し
・1級講座受講開始時は2級の本試験を80~90点くらいは安定してとれるくらい。
独り身ですし、あまり残業もしていませんでしたので勉強時間は比較的取りやすい環境でした。(Twitter校の方達は子供がいらっしゃる方も多く、隙間時間を見つけて勉強しているので本当にすごいなと思います!)
また、工場で働いているのもあって工業簿記・原価計算はイメージがしやすくアドバンテージがあったなと正直なところ思います。
② 勉強方法、勉強時間
肝心な勉強方法ですが、スケジュールは南先生が作ってくれるものに全部沿って勉強していました。(どちらかというとこなすので精一杯という感じでしたが笑)
たくさんの簿記一級受験生の勉強を見てきたプロが考えたカリキュラムなので頭を空っぽにして従った方が良いかな~と私は思います。
基礎講座期間
テキストを開くと同時に動画も視聴(とりあえず一周)⇒個別問題集を解く⇒分からないところがあったらテキストと動画で復習⇒確認テストを解く。
大体こんな流れで勉強していました。確認テストは納期ギリギリで提出することが多かったです。(笑)毎週、確認テストの納期を設定してもらっていたのでダレることなく勉強できたと思います。
途中全然勉強が間に合わなくてしんどい時もありましたが確認テストは必ず提出していました。一度遅れてしまうとなかなか追いつくのが難しいかなと感じますのでなんとか食らいついて意地でもスケジュールに着いていくことが大事かなと思います。
個別問題集は基礎講座期間で一周終わらせました(それ以降はノータッチ)
総合問題集は基礎講座期間~試験対策期間までに商会・工原ともに17回迄1回ずつ、解いて、分からなかった箇所をテキストと動画で復習していました。総合問題集は色々な角度からの問題があるので非常に勉強になるので絶対やった方が良いと思います。(私は最後まで終わりませんでしたが。。。)
試験対策期間
コロナウィルスの影響で2月に1級試験が受けられるようになり「チャンスがあるなら受けたい!」ということで6月目標から2月目標に切り替え、スケジュール前倒しの急ピッチで試験対策に入りました。
試験対策は今までの基礎講座と違って難易度がかなり上がってきますので正直かなりストレスフルでした。1回目で解いてみて分からなかったところをもう一度時間をかけて自力で解くのですが、考えても考えても分からないときは本当にイライラしていました。(笑)
でもこうやって悩むことで記憶に残る問題も多くあったので同じように苦戦している人も挫けず頑張って欲しいなと思います。
答案練習期間
正月明けからは答案練習期間に突入しました。
元々は全8回(?)を試験までに終わらせるようなスケジュールでしたが、仕事の繁忙期が重なったのもあり南先生に駄々をこねてスローペースにしてもらいました。結局2月試験を受けるまでに4回分の答案練習を終わらせました。
その代わりスローペースにした分、自分が不安な商会の基礎を確認テストでとにかく復習していました。確認テストは短時間で広い範囲を復習できるのとても重宝していました。
勉強時間
私の勉強時間ですが平日が30分~2時間、休みの日が2時間~5時間くらいでした。講座開始の20年3月~試験21年2月の勉強時間累計は大体800時間だと思います。(Study plusに記録できていない時間、途中で記録を辞めてしまった分もあるので正確ではないですが)
平日に関しては、仕事が終わって晩御飯を食べた後にYouTubeを見たりゲームしたり(一日のどこかで生産性の無い楽しいことをしないとダメなタイプなので笑)のリラックスタイムを挟んで、10~30分仮眠→勉強開始が大体の流れでした。
週に2、3回は仮眠後に3km~5kmランニングして集中力をあげてから勉強を開始していました。
祝日は朝起きてから2時間~3時間勉強、昼か夕方に仮眠とってそこからまた2、3時間勉強というのが大体の流れでした。仕事が忙しかったり、勉強が死ぬほど嫌な日もしょっちゅうありましたが、そんな日も必ず1分勉強するようにしていました。
「継続は力なり」はまさにその通りだと思います。
③ 本試験に関して
2月の157回試験は、答案練習も終わっていなかったですし応用の問題の経験値が少なかった分、皆が解けそうな基礎問題をしっかり回答しようと心に決めて臨みました。(簿記1級は傾斜配点があると聞いていたので)
・商業簿記
見たことないような面倒な勘定分析が必要な問題でしたが、早々に諦めて2級レベルの経過勘定の調整、基礎的な資産除去債務と株主資本の問題だけ解きました。
解いている途中は冷や汗ダラダラで「こりゃ落ちたな」と内心思っていました。(笑)
・会計学
基礎的な減損会計、リース会計、ストックオプション(全部確認テストと総合問題集レベル)だけ解いて、複雑な内部消去の問題、逆取得の問題は早々に諦めました。
・工業簿記
直接労務費を変動費として見るか、固定費として見るか?といった今まで見たことないような問題でした。問2のCVP分析は直接労務費を固定費として見なければいけなかったとのですが、勘違いで失点。(というかここはほとんどの人が間違えたのでは?)
差異分析は結構基礎的問題で、時間をかけて落ち着いて解きました。
・原価計算
個人的に得意な設備投資の意思決定は時間がかかりましたが完答。(試験対策の最後に解いた設備投資の意思決定に比べれば簡単な問題だと思います。)
セールスミックスも確認テストレベルで、比較的な簡単な問題でした。線形計画法で解く問題は時間が足りず解けませんでした。
自己採点の結果がこんな感じで、まあさすがに受かっていないだろうと諦めていました。
商業簿記 10点
会計学 13点
工業簿記 16点
原価計算 20点
合計 59点
ところが合格発表日の翌日、昼休み中に会社のパソコンで合否を確認したところなんと合格していました。最初は本当に間違いかと思いましたが、後になって採点結果と合格証書が届きまして無事合格を確信しました。
実際の結果が70点でギリギリ合格!
商業簿記 15点
会計学 18点
工業簿記 18点
原価計算 19点
合計 70点
商業簿記と会計学でめちゃくちゃ上振れておりまして、かなり傾斜配点があったようです。
結果的に皆が解けそうな問題だけ解く作戦が功を奏した形となりましたが、裏を返せば、基本的な問題を落としてしまうとかなりの失点につながるので、やはり簿記1級の対策は基礎を固めるのが王道なのかと思います。
試験に向けて勉強しているときは本当に勉強が報われるのかかなり不安に思っていました。1級は運ゲーなんて言われたりもしていたので取得までにあと2年くらいかかったらどうしようかとか思うと辛かったです。
ただ傾斜配点もありますし、きちんと理解して基本的な問題を間違えずにしっかり時間内に解ければ必ず受かる試験だと身をもって体感しました。勉強していると不安に思うことが多いと思いますが絶対に勉強した分が報われる試験だと私は強く感じましたので自信を持って勉強して欲しいと思います!
④ アドバイス
その他にアドバイスとしては、定期テストはできるだけ参加した方が良いと思います。
私自身、定期テストで先生や同期と顔を合わせることでモチベーションにかなり変化がありました。受ける前はひどい点数取りそうだから嫌だな~と思ったりもしていたのですが、参加して間違えた問題は記憶に残りますし、南先生もポジティブに励ましてくれます。
答案練習が解ききれず、2月受験を諦めようかなと思っている中、直前に定期テストを受けたのですが南先生に「全然可能性あります!大丈夫です!」と励ましてもらい、強い気持ちで2月試験に挑むことができました。あの励ましが無かったら落ちていたかもしれません。
企画してくださる合宿や計算大会も全出席していたので、モチベーションアップに非常に効果があったと思います。(暇だったのもありますが(笑))
⑤ 最後に
無事、合格できたのは先生方の指導と一緒に勉強してくださった皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。
簿記1級も3級や2級と同じように頑張れば必ず報われる試験だと体感しました!勉強が長引くと不安になることあると思いますが気持ちを強くもって頑張ってください!